N兵器(Nuclear:核)の進歩過程をうまくまとめられてい

N兵器(Nuclear:核)の進歩過程をうまくまとめられていた本がありましたので抜粋してご紹介したいと思います。

以下抜粋

・N兵器進歩の経緯
N兵器は、1945年にアメリカが開発に成功し、ネバダの砂漠で実験をした後、日本に投下したのに続いて、49年にソ連も同じく開発に成功した。米ソは、52年から53年にかけて核融合兵器(水爆などの現在の核兵器の主流)を開発した。その後は、米ソを主体とする核兵器保有国の弾頭とミサイル本体の開発競争の時代に入った。57年から59年にかけて大陸間弾道ミサイル(ICBM)を、60年から61年にかけて潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)と小型のICBMを開発武装し、投射システムの非脆弱化が進められた。66年から弾道ミサイル迎撃ミサイル(ABM)の開発が進められ、ソ連がモスクワ周辺とミサイル基地にその一部を展開させた。
時代を経るに従って弾頭の改良が進み、68〜70年にかけて複数弾頭(MRV)化から個別誘導複数弾頭(MIRV)の時代を迎え、ミサイルの燃料が液体から固体へと進歩した。この間、戦術核の進歩も著しく、ミニニュークと呼ばれる超小型のN兵器および、放射線(能)のみを強化して戦車内の人員を殺傷を目指した中性子核兵器も開発装備された。かくて弾頭およびミサイルを合わせたN兵器の投射体系は、1980年代に完成したといえよう。

「防衛大学校・防衛学研究会 編 軍事学入門 p.291より」

抜粋終了

北朝鮮の弾道ミサイルが注目される中、その核兵器の進歩の歴史を振り返るだけでも今後の我々の戦略に大きな影響を及ぼすのではないでしょうか。

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