武内先生の論文紹介、民主主義は持久戦より引き分けを

武内先生の論文紹介、民主主義は持久戦より引き分けを選ぶ
戦時体制といえば、民主体制(民主主義)より独裁体制(非民主主義)の方が有利と思われる方が多いと思います。確かに民主体制の方が国民の世論に影響されやすく政治的不安定性は生じやすいです。しかし、戦史を振り返ると独裁的な国家は確かに民主主義国家よりも戦争を容易に開戦する傾向が強いのですが勝利を収める確率を見ると、それは民主主義国家よりも低くなる傾向があります。政治家は支持を失わないためにも有権者をより戦争努力のため組織化させ、長期戦ではなく短期戦に持ち込み戦争目的を達成しようとします。
また著者らは勝率では戦争当初は民主主義国家の方が優勢だが、長くなると徐々に劣勢になる傾向があり、逆に引き分けに持ち込む確率は長期になればなるほど上昇すると分析しています。
日露戦争の時の日本は民主主義であり、反戦活動もある中、「短期決戦」の戦略下で勝利を収めました。この戦例も学ぶべきでしょう。
※ww2時の英米は例外
militarywardiplomacy.blogspot.com/2017..

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